前回はアクセス解析の重要性についてお話しました。
今回はアクセス解析の代表格ともいえる【Googleアナリティクス】を使う上で覚えておきたい基本用語をマスターしていきましょう。
まずは、「サイト運営の用語辞典」で解説はしていますが、アナリティクスとは何か、ざっとおさらいをしておきましょう。
Googleアナリティクスとは、が提供してるアクセス解析ツールです。
Googleアナリティクスは無料サービスで、ホームページのアクセス数やどこからホームページに訪問したかなど、ホームページのアクセスに関するデータを収集・分析することができます。
2015年の段階で、上場企業におけるGoogleアナリティクスの導入状況は78%にもなっているそうです。
■参考(別タブで開きます)
上場企業における『Google Analytics』の導入状況調査 2015年12月
無料でここまでできる、アクセス解析。
導入方法は、発行された「トラッキングコード」というものをサイトに入力するだけです。
まずは、一番ややこしい、セッションから見ていきましょう。
少し難しいですが、図を見ながら、確認していけば問題ないはずです。
セッションは一言でいうと「訪問数」のことです。
つまり、ユーザーがサイトを訪問してから、サイトを離れる(離脱する)までの一連の流れをまとめた単位です。
例えば、自社のサイトが家具屋で、ユーザーが大きい本棚を探しているとしましょう。
ですが、セッションには、決められた時間があり、以下の例のように、同じユーザーでも30分以上間隔をあけて、サイトを訪問すると、新たに1セッションがカウントされます。
また、同じページを開いたまま、30分以上何もしない場合も、自社のサイト内であれ、新たにセッションが追加されます。
■参考(別タブで表示されます)
ユーザーは名前の通り、サイトを訪れた「人」の数を言います。
人単位で計測するので、アナリティクスで確認したい期間内、同じユーザー(同じブラウザ)で何度訪問しても「1」としてカウントされます。
・別のブラウザでサイトに訪問しない限り、ユーザー数は増えることがない。
・セッションと違い、時間は決められていないため、次の日に訪問しても、指定した期間中は「1」としてカウントされる。
・AさんとBさんがサイトを訪問した場合はユーザー数は「2」になる。
ページビュー数とはその名の通り、読まれたページの数を指します。ページビュー数は「PV」と訳されることが多いので、覚えておきましょう。
1人のユーザーが、サイトを訪れて、複数のページを読む場合も、1つずつカウントされます。
もちろん、トップページも1ページとみなされます。記事を読んでトップページに戻る場合も1ページとカウントされますので、注意しましょう。
・1人のユーザーが、サイト内のページを5ページ読んだ場合、ページビュー数は「5」。
・Aさんが2ページ、Bさんが5ページ読んだ場合、ページビュー数は「7」になる。
・トップページも1ページ分としてカウントされる。
では、3つのおさらいをしてみましょう。
下の図では、セッション数、ユーザー数、ページビュー数はどうなるでしょうか。
ユーザーの動きを①~⑥で表しています。よく読んで、考えてみましょう。
ここで注意したいのは、「⑤再度閲覧(25分後)」。
30分経ってしまうと、セッションはもう一度カウントされますが、今回は30分より前だったため、セッションは1回だけとなります。
ここが理解できると、アクセス解析の第一歩となります。
次回も、その他のアクセス解析で必要となる覚えたい用語を解説していきます。